2013年3月10日日曜日

赤い実?


復卵:少し変な人

マスター:セブンの飼い主

セブン:太っちょミニチュアダックス♀

客壱:常連客



復卵 「ロンドンから日本に帰ってきた友達から、こんなメールがきたんですよ」

マスター 「どれどれ、『店の店員さんの対応が親切で、かわいい人だったよ。今日の、赤い実はじけた、でした。』これがどうかしました?」

復卵 「赤い実はじけたってって知ってる?」

セブン 「赤い実?食べ物?さくらんぼ?食べ物だワン」

マスター 「いや、知らないですねー。意味解らないんで、何かの比喩表現ですかね」

復卵 「おー、知らないですか、少し安心。そうなんです、比喩かなとは思ったけど、それが一般常識だとしたら、恥ずかしくて本人に聞き返せなかったんです」

マスター 「・・・聞き返せばいいのに。それで復卵さんはどういう比喩だと思ってるんです?」

復卵 「前後の文章から考えると、好感をもったとか、恋をしたとか、+の感情かな。でも物がはじけるということは、壊れる?-の感情か?でも笑顔はじけるって言いいかたもあるから、+の感情?」

セブン 「はじけてしまう前に、飛びついて食べてしまうワン」

復卵 「うーん、このまま考えても、答えでない」

マスター 「あっ、分かりましたよ。私は大事な情報を忘れてました」

復卵 「何々?」

マスター 「ロンドンですよ、ロンドン。その友人はこの間まで、英語圏の人でした。つまり、比喩も日本語圏の比喩ではなく、英語圏の比喩で考えるのですよ」

セブン 「海外の赤い実?口の中で夢が広がるワン」

復卵 「なるほど、それは一理ある。それで、英語圏の比喩でどういう意味?」

マスター 「えっ、英語?・・・英語かー」

復卵 「こりゃ、だめだな」

マスター 「じゃ、比喩じゃないとしたら?」

復卵 「直接読んでも意味が解らないから、文字入力の打ち間違いとか」

マスター 「あー、よくありますね。ただ、どういうふうに間違えたんでしょ」

復卵 「そう、そこからの想像が難しい。とりあえず文節で区切ると、赤い、実、はじけた、かな。そのどこかで一か所以上間違えたとして、何か思いつく?」

マスター 「青い実はじけた?赤い実いじけた?おっ、これはどうです、赤い血はじけた」

セブン 「血だと食べれないワーン」

復卵 「どろどろだな。打ち間違いだけならあるかもだけど、前後の意味のつじつまが合わないね」

マスター 「ですねー。うーん、やっぱり解らないか。あっ、客壱さん、赤い実はじけたってしってます?」

客壱 「確か、小学生のころに教科書で習ったな。小学生の女の子が、魚屋の息子に、初めて恋をする話じゃなかったかな」

復卵・マスター 「教科書かー」

マスター 「そういえば、なんでネットですぐに調べなかったんです?」

復卵 「もしネットで検索していたら、答えはすぐ分かるかもしれないけど、今話していた、いろいろな考えは出なかった。いつでも検索できるなら、先に考え、想像したほうが良いかなと思ってね」

セブン 「客壱さんの言ったことが、実は彼の創造かもしれない、という想像はしないのかワン。食べれるものしか信じないワン」



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