2013年9月11日水曜日

アームチェアディテクティブ


ソウゾウを書くのが目的のこのブログ。

買ったものからのソウゾウもあるのではと思い、新しいラベルを貼り、書いてみよう。


アームチェアディテクティブ、この言葉だけで興奮してしまう。

ミステリ好きにはたまらない言葉。

ミステリの一つのジャンルと言ってもよいでしょう。

アームチェアでも、ゆらゆら揺れるロッキングチェアで、揺られながらパイプをふかし、現場に行くことなく、聞いただけで事件を解決してしまう。

そんな風景に憧れたものです。


そして、何故自分の所には、謎を抱えた依頼人が舞い込んでこないのか。


ロッキングチェアがないからだ。


という訳で先日、ロッキングチェアを購入しました。

これで、私の灰色の脳細胞を活用できるようになるな。




2013年7月9日火曜日

思いとお金


お金の話しをしよう。


前に何処かでこんなことを聞いたことがある。

お金のを払うという行為は、消費者が唯一できる意識表示だ

これを聞いたとき、なるほどと思った。

ただ機械的に物の代価として、お金を払うのではなく、その物やそれに関係するものを支持してる、というのを自覚してお金を払おうということ。

そう僕は解釈している。


最近漫画を買った。

その漫画をBとしよう。以前買った同じ作者の漫画、これをAとしよう。

Aは面白く、絵も話も好きで、違う漫画も読んで見たくなった。

だが、Bは面白くなかった。


ここで、物の代価という意味だけで、お金を払っていると、損をした気持ちになる。

でも、Bは面白くなかったが、Aという漫画を描ける作者にお金を払っている、AとBが同じ出版社なら、Aという漫画を出発する会社にお金を払った、そして、次はCというA以上の名作を出してくれるかもしれない。

そういう思いでお金を払うのが、大事なんじゃないかと最近思う。


そして、こういう考えが浸透したら、代金を消費者が決めれるようにする。

面白かったAと、面白くなかったBが同じ値段ではいけない。


何が一番いけないか


それは、その物への自分の気持ちが勝手に即物的に決められていることだ。

だから、値段は消費者が決め、消費者も自分の気持ちで、支持しているという気持ちで、値段を決めるべき。

そんな世の中になるのを僕はソウゾウする。



2013年5月19日日曜日

言葉はいらない



「どっか行ってたの?」


「見ればわかるでしょ。サンポ。珍しいじゃん、サトシがこんな時間に起きてるなんて」


サトシとルームシェアを始めてもう3年経つ。始めの頃はサンポも良く行ったし、一緒にいる時間も長かった。

でも最近は、サトシが不規則な生活もあり、一緒にいる時間も減ってしまった。

たまに、同じ部屋にいることもあるけど、お互いもう空気みたいな存在だ。


「あー、ねみぃ」


と言って、サトシは自分の部屋に入っていく。

私は少しダラダラと過ごし、ご飯を食べていた。サトシの部屋からいつものように音楽が聞こえてくる。

あれっ、いつもの感じの音楽と違う。始めて聞く曲だったけど、良い感じの曲で心地良くなる。

懐かしい。始めてサトシと出会った頃は、よくこういった音楽を聞かせてくれていた。


「サトシ、ご飯出来たよ」


「ありがと、ユカ」


部屋をでてきたサトシに、私は久しぶりに抱きついた。


「おっ、うれしそうにして。やっぱ分かるか、おまえこういう音楽好きだもんな」


改めて思った。サトシは私のことよく分かってくれてるな。


「ヨシヨシと、こんないっぱい尻尾振って。じゃもう一回俺とサンポ行くか」


「エルのサンポはさっき私が行ったでしょ。それより早くご飯たべてよ」


ユカのケチ。久しぶりにサトシと一緒にサンポに行っても良いかなって思ったのに。



2013年5月1日水曜日

御衣黄


復卵:少し変な人

マスター:セブンの飼い主

セブン:太っちょミニチュアダックス♀



復卵:「人は比較対象がいると、どうしても比較してしまうとおもいません?そして、普段は心の何処かに隠してるのに、比較することで、再確認させられたりするんですよ。それは嫌なものでね、へこむんですよね」

セブン:「比較されるから、太って見えてしまうワン」

マスター:「あちゃー、復卵さんすごい落ちてるじゃないですか。何か比較するようなことあったんですか?」

復卵:「こないだ友人の結婚式に出席したんですよ。そこで、多くの人と出会うじゃない。多くの人が普通にやれていることなのに、自分は出来ないんだなーと思ってね。同じことの繰り返しの毎日だと、忘れてるのに、そういう特別な場だと、再確認させられるよね」

復卵:「はー、マスターカクテルを何かひとつ」

マスター:「じゃ、これを」

復卵:「おっ、この中にはいっているのは、桜の花びらをシロップで漬けたやつだね」

セブン:「落ちてる花びらが全てシロップに漬けらてたら、食べ放題だワン」

復卵:「ん?だからか、だとしたら面白いな」

マスター:「どうかしました?」

復卵:「ところでマスター、サクラの花びらって何色」

マスター:「何言ってるんですか、目の前にあるじゃない。ピンクでしょ」

復卵:「そうですね。でも、緑の花を咲かすサクラもあるって知ってる?」

マスター:「緑の花?」

復卵:「『御衣黄』っていうんだけどね。御衣黄も最近見に行ったんだけど、何で緑の花を咲かすのでしょうね」

マスター:「ピンクじゃなくて緑・・・、何ででしょう」

復卵:「僕が想像したのは、ピンクの花を咲かすサクラの種類っていっぱいあるじゃない、それだけの種類があると、比較されると思うんだよね。だから、比較されにくくなるために、今日から緑で行くって決めたんじゃないかな」

マスター:「なるほど、それを面白がってたんですね。わかりました、緑の花びらに合うカクテルを、復卵さんのために考えますよ」

復卵:「よーし、御衣黄のように生きていくよ」

セブン:「シロップにさえ漬けてくれれば、色は何でも良いワン」







2013年4月21日日曜日

革財布


めずらしく「経験」をしました。

友人のために革財布を作りました。革を買い、手で縫いました。

考えてみると、学生の時から、何か物をつくるということをあまりやってこなかったので、完成したときには、達成感があり、何とも言えない気持ちになりました。

でも、この何とも言えない気持ちってなんでしょう。

言葉にできない。共感してもらえない。

あれっ、「経験」は人に共感してもらいやすく、伝えやすいはずなんだけどな。


体験した人にしか分からない気持ちだからでしょうか、言葉がないから共感できないのでしょうか。

言葉は有限で想いは無限なのでしょうか。

いや、この気持ちを知られたくない人たちが、広まるのが嫌で、言葉を作らなかったのでしょうね。






2013年4月14日日曜日

メタ麻雀


 カチッ

 カチッ

 カチッ


「ポン」


これで対面は2副露、聴牌気配濃厚。やばいこのオーラスで絶対に逆転しないと。

 カチッ

負けたらどうなる。家賃を払えない。追い出される?友人への返済は?

 カチッ

いや、家族は?妹の所へは行かないだろうか。

絶対に勝たないと。でもまだ聴牌すらしない。どうする、どうすればいいんだ・・・。

 カチッ

 カチッ


「ロン」


やばい、和られた。だめだ終わってしまう。えーい、これしかない。

「ロン、頭跳ねです。あと、大三元」

「はぁ、何言うてんねん。どこが大三元やねん。聴牌すらしてへんやないか。チョンボやぞ」

「いや、大三元と言えば大三元です。これを読んでいる人には手牌は見えてない、僕はずっと同情してもらえるようなことを言ってきました。だから、大三元と言えばそうなるはず。ねぇ、そうですよね、これを読んでる皆さん」


2013年4月7日日曜日

音楽と想像


前から、音楽というものをあまり聴かない。

音楽はやっぱり、感覚的なもので良いと思っても説明がしにくいのが原因なのかなと思う。

感覚的なものなんで、人それぞれ良いものが違う。

例えば、文章や、会話などは面白さに説明がつきやすいと思う。理詰めで構成の力である程度面白さを生めるからだと思う。

だから説明しやすい。ミステリの叙述トリックものとかが構成力の面白の代表じゃないかな。

音楽は構成を組み立てて作ったとしても、その構成自体が一般的の人にはわからない。でも、このあたりの考えは人それぞれ意見があるかな。

こういうことが言いたいのではなくて、音楽って、前から私が言っている「想像」に似てるなと思いました。

想像は人それぞれ違うから、理解されにくい、共感してくれる人は面白がってくれる。感覚的なもの。

そして、想像特化の私が音楽を聴かない。

それが面白いなと思いました。これからは私に近い音楽も聞いていかないとね。



2013年3月31日日曜日

落ちていく僕





初めての恋は窓越しの恋でした。

寒い季節が終わり、いろいろな花が咲き始めるころ、ビルの二階の美容院で働くあなたの笑顔に、恋に落ちる僕。

少し顔を赤らめたのは、あなたに出会ったから、そんなことと考え、楽しく過ごした二週間。

でも、あなたの顔を見れない日は確実に近づいていく。


そして、とうとうこの時がきました。

あっ、僕を支えてくれる力は弱くなり、僕はあなたが見えるところから、落ちていく。

仲間たちとヒラヒラ舞いながら、あたなを見ることができない地面へ、僕は落ちていくのです。




2013年3月24日日曜日

第三の検索


今のネット検索に限界を感じることが間々ある。小さい町ならなおさだ。

近くで、良い病院を探したいときに、都会だと評判なども簡単に検索できると思もうけど、小さい町だと、場所や電話番号は分かっても、評判などはなかなか分からない。

これは、町の大きさは関係ないかもしれないけど、何か建設中の建物があって、そこに何が建つのかなと思ったとき、ネット検索ではなかなか分からないんじゃないでしょうか。

では、そんなときどうするのか。

僕は、職場のパートさん、おばちゃんに聞きます。

「○○病院が良いよ」、「回転寿司店ができるみたいよ」

すぐに知りたい答えが返ってきます。この人たちはgoogleなのか、と思いました。

みなさんも、ネットに検索に限界を感じたとき、第三の検索、おばちゃん検索を利用してみては。


2013年3月17日日曜日

特化型


先日、友人がやっているBarに行きました。

その友人と会うのは10年ぶりぐらい。だから、話す内容が初対面の人と話すのに近く、10年間を埋める話、表層的な話をした。これは後で書くけど、重要。

友人は海外で数年過ごし、サラリーマンをし、今はBarのマスターをしている。経験が豊富で、その話を聞くのは面白い。

その日はとても面白く充実した日だったけど、少し思うこともあった。

僕以外にも、何人かでその友人とあったんだけど、僕に話しかけるのが一番難しそうにしていた。僕から話すことはあっても、向こうから話しかける回数はすごく少ない。

悲しいとかじゃないし、特に他の人と比べて仲が良くないということでもない。

では、なぜか。

それは、彼が経験特化型の人で、僕が想像特化型の人だからだ。

以前にこのブログで書いたけど、大事なことが4つあると僕は考えてます。何に対しての大事なことかと聞かれると、答えるのが難しいんですけどね。

その4つは、経験、想像、インプット、アウトプット。

4つともバランス良くあればいいんだけど、そのどれかが特化してると、変で面白いんじゃないかと思う。


経験特化型とはどんな人か。

友人を例にだすと、友人はいろんな経験をしたく海外に出て、今は接客業で、お客さんからいろんな経験の話を聞くのが楽しいといった感じだ。

実際、話は面白かった。人は、自分の知らないことには興味があるし、経験の話は深い感情がなく、情報に近く、共感しやすい。だから、初対面の人にも話しやすい。

まー、+面のほうが多い気はした。たまに僕みたいな人に、話に想像、深さがなく物足りないと思われるぐらいかな。


では、想像特化型とはどんな人か。

想像は個人で違い過ぎるので、共感が難しい。だから初対面の人に対して、いきなり自分の想像の部分をだすのは難しい。
しかも、共感が持てるはずの経験の話を面白いと思えない。

でも、一部の人達には、その想像の部分が面白いと思ってもらえ、深く楽しんでくれる。


あとのインプット、アウトプット特化型は、今は考えないでおこう。楽しい想像になりそうだけど、具体的な人に出会ったときに考えようかな。

さて、これを読んでくださっている人はどういったバランスの人なんでしょうか。バランス良くするのがいいのでしょうけど、特化するのも面白いのかもですね。




2013年3月10日日曜日

赤い実?


復卵:少し変な人

マスター:セブンの飼い主

セブン:太っちょミニチュアダックス♀

客壱:常連客



復卵 「ロンドンから日本に帰ってきた友達から、こんなメールがきたんですよ」

マスター 「どれどれ、『店の店員さんの対応が親切で、かわいい人だったよ。今日の、赤い実はじけた、でした。』これがどうかしました?」

復卵 「赤い実はじけたってって知ってる?」

セブン 「赤い実?食べ物?さくらんぼ?食べ物だワン」

マスター 「いや、知らないですねー。意味解らないんで、何かの比喩表現ですかね」

復卵 「おー、知らないですか、少し安心。そうなんです、比喩かなとは思ったけど、それが一般常識だとしたら、恥ずかしくて本人に聞き返せなかったんです」

マスター 「・・・聞き返せばいいのに。それで復卵さんはどういう比喩だと思ってるんです?」

復卵 「前後の文章から考えると、好感をもったとか、恋をしたとか、+の感情かな。でも物がはじけるということは、壊れる?-の感情か?でも笑顔はじけるって言いいかたもあるから、+の感情?」

セブン 「はじけてしまう前に、飛びついて食べてしまうワン」

復卵 「うーん、このまま考えても、答えでない」

マスター 「あっ、分かりましたよ。私は大事な情報を忘れてました」

復卵 「何々?」

マスター 「ロンドンですよ、ロンドン。その友人はこの間まで、英語圏の人でした。つまり、比喩も日本語圏の比喩ではなく、英語圏の比喩で考えるのですよ」

セブン 「海外の赤い実?口の中で夢が広がるワン」

復卵 「なるほど、それは一理ある。それで、英語圏の比喩でどういう意味?」

マスター 「えっ、英語?・・・英語かー」

復卵 「こりゃ、だめだな」

マスター 「じゃ、比喩じゃないとしたら?」

復卵 「直接読んでも意味が解らないから、文字入力の打ち間違いとか」

マスター 「あー、よくありますね。ただ、どういうふうに間違えたんでしょ」

復卵 「そう、そこからの想像が難しい。とりあえず文節で区切ると、赤い、実、はじけた、かな。そのどこかで一か所以上間違えたとして、何か思いつく?」

マスター 「青い実はじけた?赤い実いじけた?おっ、これはどうです、赤い血はじけた」

セブン 「血だと食べれないワーン」

復卵 「どろどろだな。打ち間違いだけならあるかもだけど、前後の意味のつじつまが合わないね」

マスター 「ですねー。うーん、やっぱり解らないか。あっ、客壱さん、赤い実はじけたってしってます?」

客壱 「確か、小学生のころに教科書で習ったな。小学生の女の子が、魚屋の息子に、初めて恋をする話じゃなかったかな」

復卵・マスター 「教科書かー」

マスター 「そういえば、なんでネットですぐに調べなかったんです?」

復卵 「もしネットで検索していたら、答えはすぐ分かるかもしれないけど、今話していた、いろいろな考えは出なかった。いつでも検索できるなら、先に考え、想像したほうが良いかなと思ってね」

セブン 「客壱さんの言ったことが、実は彼の創造かもしれない、という想像はしないのかワン。食べれるものしか信じないワン」



2013年3月2日土曜日

イースターエッグ


友人などから、三つの単語ももらい作った、文章です。


今回の【お題目】

「イースターエッグ」
「ミンミン蝉」
「携帯電話」


----------------------------------------
 
「なにが路子よ!なにが自分の信じる路を歩んで欲しいよ!」

路子はそう叫びながら大広間からでていく。

「待ってください、お嬢様」
 
トメも路子の後を追うが、歳で足が弱いトメは路子に追いつけない。
トメが路子に追い付いたときには、路子は崖の上に立っていた。

「危険です、お嬢様。どうかお戻りください」

「ジョンと一緒になれないなら、生きていてもしかたがないわ。何故ジョンじゃいけないの?彼のおかげでみんなイエス様の教えを知ることができたじゃない」

「ジョンは立派な宣教師です。ですがお嬢様には許婚が…、ご主人様の気持ちも理解してあげてください」

目を合わしたまま、時間が止まったように動かない二人。

「…わかったわ、トメ。ところで今日は何の日か知ってる?」

「…復活際、イースターですね」

「この前、ジョンが教えてくれたわ。イースターエッグの卵にはね、墓と、そこから抜け出すことによって復活する命という意味があるそうよ」

突風が吹いたのはその時だった。
トメの視界から路子の姿が消え、風に流された桜の花びらが舞い散る。


「お嬢様ー」


「すぐに助けを呼べば絶対に助かるはず、絶対に死なせてはならない」

トメは自分に言い聞かせるように口にしながら、崖に急いで近付く。
トメは近付きながら、救急隊を呼ぶためだろう、携帯電話をだして電話をかけていた。

風のせいなのか、一度死んで復活し、ジョンと結ばれようとしたのか、どちらかは解らない。どちらであってもトメには後悔しか残らなかった。



----------------------------------------

「オギャー、オギャー」

外で蝉がミンミンと鳴くなか、家の中でも新しい鳴き声が一つ加わった。


「良かったですね、お嬢様」

「なんとか無事に産めたみたい」

「あっ、忘れてました。旦那様に知らせないと」

トメはそういうと、走って部屋を出て、電話をかけにいく。

「トメったら、自分が産んだように喜んでるわね」

トメが部屋に戻ってくる。そして改めて赤ちゃんを見る。

「…うっ、うっ」

「どうしたのトメ、何急に泣いているの」

「すみません、ホントに良かったなと思いまして。過去のことを思うと…」

「そうね、いろいろあったね。 でも、今はホント幸せよ。一番好きな人と一緒になれて、その人の子を産めて」
 
「そうだ、トメ。この子の名前を考えたの この子には自分の信じる路を歩んで欲しい 路子にするわ」



2013年2月24日日曜日

想像しよう

大事だなと思うことが4つあります。

「経験」、「想像」、「インプット」、「アウトプット」の4つ。

ここでの経験は体験に近く、何処かに行った、身体を動かしてなにかをした、大自然的なものを見た、感じたなど。

インプットはテレビやPCから情報を得た、映画をみた、本を読んだ、ゲームをしたなど。

想像は経験やインプットから何かを考えること。

アウトプットは他の3つを書いた、話したなど。

この4つのバランスが良いのが理想。

そんなことは当然だと思うかもだけど、なかなかそうはできてない。

多くの人が、想像が抜けている。

例えば、「旅行行きましたー。楽しかったですー」とTwitterやブログで書いものがあるとします。

この文章に想像はあった?

いや、Twitterってそういうものでしょ?っていう意見もあるでしょう。

そうですねと思うところもあるし、もっと面白い使い方をしている人もいる。

さっきの文章になくても、想像したことを別のところで、アウトプットしている人も、もちろんいる。

でも、想像が抜けている人は多いし、想像なくてもある程度楽しくやっていける世の中なんだなー。

そこが、僕は残念に思う。もっと多くの人が想像し、そのことを話したり、書いたりすれば僕は面白い。

とういことで、落ちもなく、面白いかどうかは分かりませんが、僕の最近の想像をアウトプットしよう。


雨音がずっと聴けるアプリが800円。

たぶん、高いと思う人のほうが多いんじゃないかな。でもそのアプリを即決で購入した僕。雨好きだから仕方がない。

そんな経験から想像した。


「君があの殺人が起きた時、何をしていました」

「僕は雨音を聴いていました」

「あー、あの時間は、ちょうどゲリラ豪雨が降ってたっけな。防音のあの部屋では聞こえないか」

その後

「君は嘘はついてなかった。私が勘違いしていた。ずっと雨音が聴けるアプリか、そんなのをずっと聞く人もいるんだな」

「ゲリラ豪雨・・・、降るのを知っていれば、あんなことするより生の音を聞いていたのに」




雨遊び


ある坂道の中腹ぐらい、道の端の黄色い八角形は、周りの景色が薄暗いのも手伝い一際目立つ。


今日は雨。


道端に、お尻が地面に着かないように気をつけながら、少年が傘をさしてしゃがんでいる。

傘をさすというより、傘の中に入っているといった感じだ。

少年がしゃがんでいる場所は排水溝の近くで、黒っぽい砂が集まっている。

少年はその砂を使い、ダムのようなものを造り、水の流れを止める。

そのようなものでは、無限に流れてくる雨水の動きを止めるのは数秒で、すぐに何もなかったかのように雨水は流れていく。

すると少年は、また砂を集め、ダムのようなものを造る。

雨が傘に当たる、不規則な雨音。

車が、水しぶきをあげながら、横を通る音。

そういった音があるのに、静かに感じるこの時。

そして、終わりのない遊び。

少年は、その全てが好き。

雨が好きな少年。


ローカルルールから学ぶ


子供のころ何をして遊びましたか?

僕は印象に残っている遊びは「ドロケイ」でした。

これを見て「ケイドロ」でしょ?って思った人もいると思います。

そう、だいたい似たような遊びなんだけど、名前やルールが少し違ったりするんです。つまり、ローカルルールがたくさんある。

これはすべての遊びにいえることだと思う。

じゃ、なぜそういったことになるんでしょう。

僕が思う理由は「子供」が「遊び」をしたから、じゃないでしょうか。

子供のころは想像力、発想力が豊かだったと思いませんか。基本となるルールがあったとしても、遊んでる途中にルールを変えていく。自分たちがより楽しむために。

思い起こせばそんな経験がひとつぐらいあるんじゃないでしょうか。

今大人になった私達は、子供のころのように遊んでいますか?

もちろん、人が皆同じことをしているとは思いませんが、全国どこででもできること、誰としても同じこと、そんな遊びしかしてないんじゃないでしょうか。
 
社会やメディアが与えてくれる「遊び」は入りやすく、一定の楽しさを提供してくれる。

でも、それは遊んでいるんでしょうか、遊ばされているんでしょうか。


僕はこの間、友達と動画をとりました。一分ぐらいのとてもシュールな動画でしたが、作るのに何時間もかけて撮りました。
 
何も決めてなく、自分たちで一からすべて決めました。どういったものを撮るか議論したり、セリフ作ったり、小道具作ったり、カメラワーク考えたり、それはとても無意味で楽しい時間でした。

僕は思いました

久々に遊んだなーって。

こんな「子供」の「遊び」をいつまでも一緒にしてくれる友達に感謝です。


2013年2月23日土曜日

アーカのひ

年の半分をゆきで覆う、ある白い村の話。


「今年も盛大に燃えてるよ。この日だけは少し暖かくなるな」


この村には一本の神木があり、毎年同じ日に神木を炎で囲むという儀式がある。


この儀式のことをこの村では『アーカ』という。


娘は、何故毎年そんなことをするのか疑問に思っていた。


「ねぇ、チチ。何故毎年アーカする」


「あれは神木だろ。毎年あの木には神様が降りてきてくださる。でも、目印がないと場所が分からないだろ。だからアーカをやるんだ」


「ふーん」



「ねぇ、ハハ。何故毎年アーカする」


「あの神木の実を食べたことあるよね。あの神木は、この季節に一度暖めてやらないと実が成らない。だからアーカをやるんだよ」


「ふーん」



「ねぇ、アニ。何故毎年アーカする」


「ん?そんなこと知らないよ。オサにきいたら。オサが始めたって言ってたよ」


「ふーん」



「ねぇ、オサ。何故毎年アーカする」


「うん、そうだねー。うん、あいつが神木の下に眠っていてな。うん、あいつはこの土地の生まれにしては寒いのが苦手やった。うん、だから生まれた日ぐらいは、母の中にいたころのように温かくしてやろうと思ってな」


「ふーん、それが一番好き」



アーカのひ


いろんな人の想いをこめたひ


それはアーカのひ

下らない話

復卵:少し変な人
マスター:セブンの飼い主
セブン:太っちょミニチュアダックス♀


復卵 「大きい感動って説明しやすいけど、小さな感動、ハッとしたとか少し心が動いたなとかって言葉で説明しにくいことってあるじゃない」

マスター 「そう言われると、そうかもですねー」

セブン 「ご飯をいっぱいくれたときにしか感動しないから、説明できるワン」

復卵 「こないだ、車で信号待ちで止まっているときに、横の歩道を若い女の子が歩いてたんだけど、携帯を両手でもって両指で操作してたんですよ」

復卵 「早くメールを打つためにやってるとかじゃなく、普通に普段からやってますよって感じだったんだよね」

復卵 「それを見たときに、何故かハッとして、可愛いなと思ったんです。でもそれが言葉で上手く説明できなくて」

マスター 「単純に顔が可愛いかったんじゃ」

復卵 「いや、仕草とかシチュエーションとかだと思うんだよね。女の人に可愛いと思うときって何かある?」

セブン 「ガツガツ食べる女子は可愛いと思うワン」

マスター 「ベタですけど、ゲレンデにいる女の人は可愛いとか」

復卵 「そうそう。それって非日常感が可愛さを生むってことだよね」

復卵 「後さ、両手で何かを包むように持つって可愛いと思わない?」

マスター 「そうですか、ピンと来ないですね。何かあります?」

復卵 「リスとか小動物が両手でエサ持ってるのって可愛いじゃない」

マスター 「なるほど、確かに可愛いかも」

復卵 「より小さが強調されて、可愛く見えるんだよ。これを包み効果と呼ぼう」

セブン 「これからはエサ箱を両手で持って食べるワン」

マスター 「非日常感と包み効果が可愛さを生むんですねー。で、それが何でしたっけ?」

復卵 「携帯って両手で操作する?」

マスター 「いや、片手ですね。スマートフォンも操作するのは片手ですもんね」

復卵 「そう、少なくとも僕にとっては携帯を両手で持って操作するのは日常的じゃないね。さらに包むように持ってるんだから」

マスター 「おー、条件そろいましたね」

復卵 「フー、何とか説明できたねー。んっ、ちょっと待てよ。男なら誰でも納得できるであろう、あれも非日常感と包み効果の現れじゃない」

マスター 「なっ、なんでしょうか」

復卵 「朝に、女の人が男性の服を借りて、コーヒーカップを両手で持って飲む姿だよ、マスター」

マスター 「おー、やりましたね復卵さん。私達はついに鉱山を掘り当てました。つまり、そんな姿は都市伝説みたいなものだから、現実に落とし込んだ姿が、携帯を両手で持つってことですね」

セブン 「結局、犬でも食べない下らない話だったワン」